2018年1月アーカイブ


お正月恒例の箱根駅伝では、青山学院大学が4連覇を果たしましたね。

4連覇というのは、たまたまひとりふたりのスーパープレーヤーが

いただけでは成し遂げられません。

人が育ちチームが勝つための「仕組み」が確立されている証拠です。

 

ちょうど昨年、あるクライアント企業のマネジャー研修で、青学の

原晋監督のマネジメント手法について取り上げたことがありました。

 

原監督は、選手としての華々しい実績はありません。

ケガもあって、ご自身でも「選手としては落ちこぼれ」と言っています。

 

いったんは陸上を離れて、営業マンとして過ごしていたときに監督の

オファーがあったそうです。

 

選手としての実績がない原さんは、営業マン時代に習得したビジネスの

マネジメント手法を使ってチームの強化をしていったそうです。

 

それまで、どちらかというと強力なスター選手の存在や、精神論、根性論で

語られがちだった陸上界に、データを駆使した科学的なマネジメン手法を

持ち込んだこんだことで、他校の追随を許さない強力なチーム体制を築いて

いったのです。

 

これから他の大学が青山学院に追いつくのはたいへんなことだと思います。

選手ではなく、監督やコーチのマネジメント側が今までの自分たちの

成功体験を捨てて新しいやり方を取り入れていく必要があるからです。

 

今後、青学に対抗しうるのは、精神論から科学的なマネジメントへの

シフトができた大学だけになるでしょう。

古い指導方法から抜け出せない大学との差は、ますます開いていくのはでは

ないかと思います。

 

この現象は、ビジネスの世界でもまったく同じことが起こっています。

未だに精神論、根性論の属人的なやり方をしている会社はたくさんあるの

ですが、科学的なマネジメント手法を取り入れることに成功する会社も

じょじょに増えてきていることは、セミナーをやっていても、特にここ数年

はっきりと感じられるようになってきました。

これから2極化がますます加速化してその差が大きくなっていくものと

思われます。

 

もうそろそろシフトチェンジをしない会社は手遅れになるでしょう。

いつまでも「景気の回復」などという神風待ちをしている会社に未来は

ありません。

 

TV番組に出演した原監督がおっしゃったことで強く印象に残ったのが、

 

「わたしは365日、箱根のコースで勝つためのシミュレーションをしています。」

 

という言葉でした。

 

やみくもにがんばるのではなく、まず勝つためのシミュレーションをして、

そのシミュレーションを具現化するために、データを使って、足りないものは

何か?やるべきことは何か?を決めているのです。

 

そんなことあたりまえのように思われるかもしれませんが、

わたしのクライアント企業を見ていても、依頼をいただいた時点では

目標達成のシミュレーションすらしていない会社がたくさんあります。

 

マネジャーの仕事は、営業マンに目標を押しつけて「死ぬ気でやれ!」と

はっぱをかけることではありません。

 

チームの目標を達成するためには、

 

・誰が

・どこに

・何を

・どのくらい

・どうやって

・いつまでに

 

やればいいのかをシミュレーションして、足りないものを早めに見つけて、

ミーティングで原因と対策を考える という作業をくり返すことです。

 

マネジャーを中心に、メンバー全員がこの仮説検証サイクルを回す仕組み

と手順をつくって実行する習慣ができれば青山学院のように連覇が可能に

なります。

 

これから世の中の変化はますます加速していきます。

変化を恐れず、楽しみながら乗り越えていくためには、正しく試行錯誤する

ためのマネジメント技術が必要です。

 

すみやかに会社としての取り組みを始めてください。

 

おっと、青学のインタビューを見ていたら、新年早々まじめな話に

なってしまいました。

 

今年も1年、充実した年にしましょう!