「社長はビジョンを熱く語れ」第2話
■シリーズ第2話:あなたの会社のニコニコ指数、いまいくつ?
「ほんのちょっとしたアイデアをみんなで共有し実践する」ことで営業成績がグーンと伸びることはよくあります。私が直接的・間接的に営業チーム作りに関わった約50社の経験はそんな実例ばかりです。
でも、その「ほんのちょっとしたアイデア」を出すのが難しいのも事実なんですよね。
よくありませんか? こんなシーン
営業マネジャー: がっちり見込み客の興味を惹くようなトークが欲しいね。
なにかいいアイデアないかな?
部下の営業マン達: ・・・・(シーン)・・・・
実は、ほんのちょっとしたアイデアを出せる会社と出せない会社、その違いは営業会議の雰囲気を見ればすぐわかります。
■事例:30社の営業マネジャーにニコニコ指数を聞いてみたら
去年のことですが、私は九州で30社ほどの会社の営業マネジャーからこんなアンケートを取ってみたことがあります。
問い:あなたの会社の営業部門で、ミーティングを行うとき、
どれぐらい笑顔が出ますか? 以下のいずれかで選んでください。
3:基本的にみんなニコニコしていて爆笑もよく起きる
2:30分のうち5分ぐらいは笑顔が出るかな
1:いやあ、5分どころか1分もあればいいほうですね。
0:内部ミーティングで笑顔なんてほとんど記憶にありません
これが、私の言うところの「ニコニコ指数」です。すると驚いたことに、ほとんどの回答が1か0でした。これはキビシイですね。笑顔のないミーティングからは、いいアイデアは出てこないんです。
■庄司's Eye:怒らないから、うまく行く
うまく行っている会社は、会議で社長が(営業マネジャーが)怒りません。ニコニコしています。だから、くだらない小ネタで爆笑が起きます。そこからいいアイデアが生まれてくるんです。
というわけで、内部ミーティングでどれぐらい笑顔があるかを、「ニコニコ指数」を考えてみてください。あなたの会社のニコニコ指数、いまいくつですか?
■願い:社長が怒らないでニコニコしながら営業会議ができるといいなあ
思えば私の営業の仕事の原体験は、10代のころに仲間達とそれぞれ役割を決めて「太陽に吠えろ」のようなドラマを演じて遊んでいたことにあります。「太陽に吠えろごっこ」なんてこう書いてみるとバカみたいですが、そのバカみたいな遊びが最高に面白かった。面白くするためにみんなでいろんなアイデアを出し合っていた10代の体験が実は今の営業コンサルティングの原点になっています。
願わくは、仕事もそんな風にやりたい。社長が怒らずニコニコしながら、面白くするためのアイデアをみんなで出し合う、そんな営業会議ができるようになること、それを願って私は営業チーム作りのコンサルティングをしています。
■庄司の問い:社長のビジョンを語っていますか?
そうは言っても社員が働かないからついつい怒りたくなっちゃうんだよ、という社長さん! お気持ちは分かりますが、社長から社員に向けてまず言うべきことは、「怒りの指導」よりも「会社のビジョン」です。「ビジョン」ってどんなものか、わかりますか?
その答えは、次の更新にて!
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